舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)
(以下の説明内容は変わることがあります。舌下免疫療法開始後の注意点に関しては、開始の際に説明いたします。)
メリット
- 有効率は9割を超えてきています(日本人の統計データより)。
- 4年続けると約40%の方が根治にいたります(長期データが出てきているので変動あり)。内服をやめてから8年ほど効果が持続することが報告されています。
- 他のアレルギー抗原によるアレルギー反応も軽減する可能性があります(確定したものではありません)。
- スギとダニが保険適応です(同時に投与可能ですが、開始時期はずらします)。スギの飛散時期にスギの舌下免疫療法は開始しません。12月まで、または6月以降の開始になります。
- 喘息のお子さんにおいて、ダニの舌下免疫療法は喘息症状に改善効果がみられています。
デメリット
- 基本的には、毎月の受診になります(30日間の処方と決められています)。長期旅行など、処方日数についてはご相談ください。
- 3割負担でスギは約1800円、ダニは約2300円です(薬事改訂により少し変動します)。医療証をお持ちの方は負担はありません。
- 副反応(耳のかゆみ、めのかゆみ、鼻汁・鼻閉、のどのかゆみ、などのアレルギー症状)は4-6割の方で、特に投与後最初の1か月で生じます。そのため抗アレルギー薬の投与を勧めています。
方法
- まずアレルギー検査でスギまたはダニが陽性である必要があるため、確認します(他院での結果をお持ちいただいても大丈夫です)。
- 初回のみ舌下投与後30分間、院内に待機する必要があります。
- 初期量(スギのシダキュアは2000単位、ダニのミティキュアは3300単位)で7日、問題なければ維持量(スギのシダキュアは5000単位、ダニのミティキュアは10000単位)30日処方になります。